呟き


最後までお付き合い下さってありがとうございました。
「二人がセックスしているところを目撃してしまう西広」を書きたくて始めたのですが、途中から話が上手く作れず大変読みづらい話になってしまいました。最後まで、西広は何一つ分かることがないまま終わる話でした。二人の秘密の関係が第三者にバレる、というのは個人的に好きなシチュなので他にも色々あったりします。栄口とかシュンちゃんとか、バレたことを知らない二人とか。
というか、こういう話さんざんメモに書いてましたね……。
西広は同性愛に対して、偏見はないタイプの人間だと思っています。というのも、自宅にあるたくさんの蔵書のなかには、そういう表現の含まれた本もあるんじゃないかと思うので。ただ、それが自分の身近に起きた場合、許容出来るかどうかというのはまた別の問題になるわけで、その葛藤を表現するのは難しいですね……。阿部と沖も、初めはただ動揺して恐怖を感じるだけだったけれど、相手の意思を汲んでそれに乗る選択をするというのも有りなのかどうかちょっと分かりません。かなり勇気がいるし、図太く行かないと選択できない。
そのまま別れることも予想は出来たので、「二人が可哀想」+「不可抗力であっても二人が別れるのが自分のせいになるのは心苦しい」という責任逃れも少しはあったのかもしれないです。本音はその異質な関係をやめて欲しいに尽きると思いますが、面と向かって話をしてみたら思いのほか真剣で痛々しすぎて自分の願いを言い出せなくなってしまった、とかも。
いくら妄想しても、こういう状況になってしまったらお互い歩み寄るのは難しいとしか思えませんでした。結局、それぞれが見なかったふりを選択することにしましたが、誰かの気持ちを犠牲にしても元には戻れないんだなあと思いました。
ラストも、表にある未来話に通ずる部分があったりします。結局、二人の辿る道が自分の中に出来上がっていて、そこにしか到達しないみたいです。どのように決断をしたのか、その話も頭の中にあるので、そのうちまた形に出来るといいなと思っています。
そして、西広が沖部屋に来る前の話もあったのですが、流れがおかしくなりそうで断念したのが心残りなので、ここでこっそり救済しておきます。

沖「処刑台に送られる気分だよ」
阿「大袈裟だな」
沖「だってそうでしょ。良いことなんて待ってるもんか」
阿「つかこの場合、送られるというより断罪人が来るって方が正しいのか」
沖「似たようなもんだろ。だってここ、オレんちだし、何かあっても逃げ場なんてないもんね」
阿「男とヤッただけで殺されんのか」
沖「まあ、西広は人を殺したり出来るような人間じゃないけどね」
阿「冗談だろ」
阿「お前……自分の親友をなんだと思ってんだよ。かなり失礼なこと言ってんぞ」
沖「……だって、そんなことでも言ってなきゃ……色々最悪なこと考えちゃいそうなんだもん」
阿「本音を言わしてもらえばさ、卒業した後で良かったと思うよ」
沖「阿部……」
阿「これが毎日顔を合わせてたら、三人のうち誰かは部活を辞めてたと思う。そんで、オレらもたぶん、そん時に終わってた」
阿「だって気まず過ぎんだろ……この状況。今でさえこんななのに」
沖「前はあんまり考えたことなかったけど、気付いてた奴っていんのかな」
阿「いねーと思う。田島とか、三橋とか……そこらへんはもしかしたら、あれ?って思うとこあったかもしんねーけど。ばれたりはしてない」
沖「……言い切るね」
阿「まあ、殆どオレの直感だけどな」
沖「それって信じてもいいの?」
阿「んー、お前の好きにすればとしか言えないね」
沖「別れろって言われるのか、友達やめるって言われるのか、どっちだろうね」
阿「さあな」
沖「友達やめない代わりに別れろって言われたりしてね」
阿「どうだかな」
阿「沖……?」
沖「けど、一人じゃなくてよかった」
沖「阿部が一緒にいてくれるから、とりあえずは立っていられる」
阿「……うん」

以上!! 自己満足終わり!!!

最後までお読み頂きありがとうございました。阿部と沖と西広の幸せな未来を願って――。

2013.9
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